札幌市西区・JR琴似駅前にあった商業ビル「5588 KOTONI(旧イトーヨーカドー琴似店)」が2025年に閉店。長年「琴似の顔」として親しまれた場所だけに、跡地活用への注目度は非常に高まっています。
「5588跡地には何が入るのか?」
これは住民もメディアも口を揃えて気にしている話題です。もちろん現時点では「未定」。でもだからこそ、データに基づいた考察+妄想を楽しむ余地があります。
この記事では、AIの調査結果と私自身の仮説を交えて、琴似再開発の可能性を掘り下げます。
琴似駅周辺の商業環境を整理してみた

琴似は「JR × 地下鉄」が交差する交通結節点。
1970年代の地下鉄開業以降、大型スーパーが進出し「琴似戦争」と呼ばれる競争が繰り広げられてきました。
- イトーヨーカドー琴似店(=5588 KOTONI)
- ダイエー琴似店(現イオン札幌琴似店)
- ラッキー(現フレッティ)琴似店
- マックスバリュ琴似店
など、徒歩圏に複数のスーパーが揃う札幌屈指の商業集積地です。
そして2025年春には、イトーヨーカドー跡地に食品ディスカウント「ロピア琴似店」がオープン。開店直後から行列ができるほど注目を集め、食品・日用品の買い物環境はさらに充実しました。

つまり、琴似エリアの日常の買い物需要はすでに十分に満たされている状況。だからこそ、5588跡地には「日常以上の価値」をもたらす施設が求められるのです。
候補①|大型シネコン(映画館)

札幌市内の大型シネコンは現在「シネマフロンティア(札幌駅)」「ユナイテッド・シネマ札幌(ファクトリー)」「TOHOシネマズすすきの」の3か所。
いずれも都心に集中しており、西区・手稲方面には空白地帯があります。
もし琴似にシネコンが入れば?
- 西区・手稲の映画ファンが中心部に出なくても映画を楽しめる
- レストランやカフェとの相乗効果で夜の街が活気づく
- 駅近だから学生や若者が集まりやすい
…と、地域に新しいにぎわいが生まれるのは間違いありません。
ただし課題は「需要」。
JRで10分乗れば札幌駅。既存シネコンと競合する可能性もあります。とはいえ、8スクリーン前後の中規模シネコン+飲食ゾーンなら、琴似の立地を活かして成立する余地は十分ありそうです。
候補②|ニトリ大型店

札幌発祥の家具・インテリア大手「ニトリ」。近年は再開発跡地や市街地への大型出店も積極的に進めています。
- 大阪:シャープ旧本社跡に売場6,600㎡の大型店
- 仙台:旧病院跡地を取得し市街地再開発を検討中
- 札幌:中の島に新規大型店を建設予定(食品スーパー併設構想も)
しかし、最寄りの大型店は5号線沿いの宮の沢店。車がないと不便な場所です。小型の「ニトリデコホーム」もマルヤマクラス(円山公園駅直結)店があるだけで手薄な感が否めません。
もし5588跡にニトリが来たら?
- 家具を見に行ったはずが、なぜかカーテンとラグも買って帰る
- 「今日は見るだけ」と言いながらカートが山盛り
- 車で郊外まで行かなくても徒歩圏で家具が揃う
──想像するだけで生活のQOLが爆上がりです(笑)。
実際、GMS(総合スーパー)跡を埋めるには「家電量販店か家具店」と言われるほどで、ニトリは有力中の有力候補といえるでしょう。
GMSって?
「ゼネラルマーチャンダイズストア(英語:General merchandise store、GMS)」と呼ぶ業界用語。、日常生活で必要な物を総合的に扱う、大衆向けの大規模な小売業態、総合スーパー(そうごうスーパー)だそうです。
そのほかの可能性

もちろん、他にも考えられる活用案はあります。
- 住宅+商業複合:マンションの低層階にスーパーやクリニックを入れる形(札幌市内で増加中)
- 医療・福祉モール:高齢化を背景に、クリニックや介護施設の複合体
- 屋内型アミューズメント:子育て世代向けのキッズパークや教育施設
- 大型専門店(家電・DIYなど):ヤマダ電機やカインズなど、郊外型を都心型にアレンジして出店する可能性
いずれも一長一短ありますが、5588跡地の規模・立地を考えると「生活の延長線」ではなく「暮らしに+αの価値」をもたらす施設が望まれます。
1. 大型スーパーの再進出

イトーヨーカドー撤退後の食品売場は、2025年春にオープンしたロピア琴似店がすでに埋めています。開店初日から行列ができるほどの盛況ぶりで、地域の「台所」機能は十分に担われています。


ただし、だからといって「もうスーパーは不要」とは限りません。
実際、商業理論では「似た業種が集積することで、むしろ商圏が強化される」という現象があります。自動車ディーラーが横並びするように、消費者にとっては「選択肢が多い」こと自体が来店動機になります。
もしイオンやコープといった別ブランドの大型スーパーが再び進出すれば、琴似は札幌西部における食品買い物の一大拠点としてさらに存在感を増すでしょう。
2. ショッピングモール型複合施設

ユニクロや無印、スタバや100円ショップなど、「普段使いできるお店」が一堂に揃うミニモールのような形も考えられます。札幌市西区には本格的なショッピングモールが少ないため、買い物の利便性を高める拠点として重宝されるでしょう。特に子育て世代にとっては、買い物ついでにカフェやキッズスペースを利用できる場があれば、日常生活がぐっと楽しくなりそうです。
3. 医療・福祉モール

札幌全体の高齢化率は右肩上がり。琴似も例外ではなく、高齢者向けサービスの需要は年々高まっています。大型の病院は既にありますが、通いやすいクリニックやリハビリ施設、介護相談窓口などが一体となった「医療・福祉モール」ができれば、地域の安心感は大きく変わるでしょう。買い物帰りに受診や相談ができる利便性も魅力です。
4. 屋内型アミューズメント・子育て支援施設

札幌全体の高齢化率は右肩上がり。琴似も例外ではなく、高齢者向けサービスの需要は年々高まっています。大型の病院は既にありますが、通いやすいクリニックやリハビリ施設、介護相談窓口などが一体となった「医療・福祉モール」ができれば、地域の安心感は大きく変わるでしょう。買い物帰りに受診や相談ができる利便性も魅力です。
「なるほど」「確かにありそうだ」と頷けるラインナップですね。
根拠を整理すると
- 立地:JR・地下鉄のダブルアクセス、車でも来やすい。
- 人口特性:単身・子育て・高齢者が混在するエリアで、多様なニーズが存在。
- 商業環境:食品スーパーはロピア琴似が担っているが、家具や映画館は空白。
- 再開発の傾向:札幌市内では「生活ニーズの空白を埋める」形での再開発がい。
結論:現実と願望のあいだに

冷静に考えれば、「ショッピングモール型複合施設」や「医療・福祉モール」がもっとも現実味があるのは確かですが、あえて、、、
結論|現実路線はニトリ、夢はシネコン?
5588跡地の再開発に求められるのは、
- 広大なフロアを埋められる集客力
- 琴似という副都心にふさわしい存在感
- 既存施設とかぶらない差別化
この3点です。
現実的な筆頭は「ニトリ」。
そして地域がワクワクする夢は「シネコン」。
いずれにせよ、「街の顔をつくる再開発」になることが、住民みんなの願いでしょう。
「あなたなら、5588跡地に何が入ってほしいですか?」
琴似で暮らす人も、札幌で遊ぶ人も、それぞれの願いがきっとあるはず。
楽しみですね。
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