今回、春休みを利用して札幌から埼玉の実家まで家族5人で長期帰省をしました。利用したのは、商船三井フェリー「さんふらわあ」。苫小牧から大洗までを車ごと移動できるフェリーです。
この記事では、実際に乗ってみてどうだったのか?どんな設備があるのか?子どもたちの反応は?など、行きの乗船体験をレポート形式でお届けします。

往路全行程と所要時間
まず、全工程を簡単にご紹介します。
- 14:00 札幌の自宅を自家用車で出発
- 16:00 苫小牧港フェリー乗り場に到着
- 16:30 乗船手続き完了(17:00 乗船)
- 18:45 苫小牧を出港
- 14:00 大洗に着港
- 14:45 下船・移動開始
- 18:30 実家到着
このように、さんふらわあでの移動時間は18:45出港、翌日14:00着工で19時間15分間。前後の移動時間を合わせると1日と4時間半の旅でした。
苫小牧港での乗船までの流れ
出発は苫小牧港からです。札幌からは高速道路で1時間半程度、新千歳空港を過ぎればあっという間に到着です。
ちなみに船の予約ができるのは乗船日の2ヶ月前から。どうしても個室を押さえる必要があったため、2ヶ月前の10時ぴったりにWebで予約しました。
予約時には会員登録を行います。同乗者の名前だけでなく、車を運ぶ場合にはその詳しい情報も必要になるため、車検証を手元に用意して登録すると良いでしょう。また、予約が完了したらその日から7日間以内に支払いを行う必要があります。その後は乗船前日に「ご乗船のご案内」という件名でメールが届きますので、そちらを頼りに乗船手続きを行います。

当日の流れ
- 16時半ごろまでにカウンターへ
- 予約が完了している場合は自動チェックイン機での手続きが可能
- 当日予約や、必要な調整事項などがある場合は窓口担当者に相談
- 指定の場所で乗船待機(ドライバーのみ)。
- 同乗者は手続き後、待合室で待機し、アナウンスに従い徒歩で乗船
チェックイン機では予約番号とアクセスキーを登録し、車検証をスキャンするだけであっという間に手続きが完了します。
乗船手続きの注意点
- 車検証を忘れずに
持参していない場合は当日実測することになるようです。
- 早めの到着を
手続きの締め切りは16時半ごろと案内されます。ただし、上記③で紹介したように、個別相談は窓口の方とお話しする必要があります。私たちはベビーカーを持ち込めるか(持ち込みたい)相談したのですが、結果的にエレベーターで客室まで登れる場所に駐車できるよう手配していただけたので大正解(いわゆる飛行機の優先搭乗的なイメージです)。おかげで全員車で乗船することができました。

以前深夜便を利用した際には、ドライバーのパパと徒歩組に分かれて乗船しました(夜中眠たい6歳児に荷物を持たせて歩かせたのは貴重な体験)。荷物の多い今回は、みんな一緒に動けて助かりました。
なお、必ずそうした対応が可能だというわけではないそうなので、あくまでご参考まで。
家族向け個室の使い勝手と子どもたちの様子
今回利用したのは「スーペリアオーシャンビュー(和洋室)」という4名用の個室。布団とベッドが併設されており、0歳児〜小学生まで幅広い子どもがいる家庭にもぴったりでした。
部屋は冷暖房や照明も快適で、簡易ながらホテルのような作り。双子の娘たちは「ほんとに船なの?ホテルみたい〜!」とテンション高めで、お部屋だけでもかなり盛り上がっていました。

個室内には洗面台とトイレ、テレビもあり、赤ちゃんがいても落ち着いて過ごせる空間でした。
充実の船内設備
展望大浴場
苫小牧出港の場合、1日目は乗船時~22:00、2日目は6:30~下船時に入浴が可能です。
まるで海の上の銭湯のよう。浴場は出入り口のドアが船の揺れで常に開いたり閉まったりしているのが印象的です。なんと無料で利用できるサウナも併設。リンスインシャンプー、ボディーソープ、ドライヤーも備え付けてありました。
ただし個室の場合には、人数分のバスタオル、タオル、リンスインシャンプーとボディーソープ、歯ブラシのセットがあり、部屋内にもドライヤーがあるため、どちらを使っても良いと思います。


そして大浴場の出口には自動販売機があり、お決まりの「風呂上がりの牛乳」も購入可能です!

売店
案内所の裏にはショップがあり、苫小牧出港の1日目は21時半まで、翌日は午前8時から12時半までの間営業していました。多数のオリジナリ商品や軽食を取り扱っており、ちょっとしたお土産や記念品の購入に便利です。


キッズルーム
小学校就学前のお子さん向けの遊び場がありました。そこまで広くはありませんが、大人の目の届きやすい環境でテレビやおもちゃなど、暇つぶしになるものがしっかり用意されています。子連れ旅行の強い味方です。

ちなみに、深夜便にはこの設備はありませんでした。
ベビールーム(おむつ替え台・授乳室)
とても綺麗なお部屋が用意されていて感激しました。調乳用のお湯もあり、哺乳瓶を消毒するための電子レンジも完備。授乳室は個室になっていて一人がけの椅子がありました。



給湯室
コンビニ弁当を持ち込んで温めて食べたりカップ麺を作ったり。個室にはポットがありますが、大部屋の方にとっては不可欠な設備です。

レンジは500w限定。食器用洗剤とスポンジも用意されていました。
甲板
客室のある階からはすべて甲板に出られるようになっています。広い海の上をひた走る船。振り返れば後ろにはこれまでの航路がはっきりと見て取れます。

開放的で素晴らしい景色ですが、とにかく風が強く寒いので、長居はちょっと……笑
風邪をひかないように防寒には注意しましょう。
ラウンジなどのフリースペース多数
廊下は全般的に開放感があり、ホテルのラウンジのようにゆったりとした椅子と机が多数用意されていました。景色を眺めたり、本を読んだり、おしゃべりしたり。自由に過ごすことができます。


その他
なんとペットルームやドッグランも完備されています。喫煙室やコインランドリーなど、多様な乗客のニーズに対応できる環境が整っていました。

ビュッフェスタイルの夕食&朝食
往路ではレストランを利用しました。夕・朝ともにビュッフェ形式。事前の予約は不要で、乗船してからレストラン前で食券を購入すればOKです。
- 夕食:大人2300円 子ども1000円
- 朝食:大人1400円 子ども800円
- 夕食&朝食セット:大人3200円 子ども1600円
夕食はカレーやパスタ、煮物、唐揚げ、デザートなど、大人も子どもも楽しめるラインナップ。朝食は和洋ミックスで、焼き魚やおかゆ、パン、サラダ、シリアル、スープなどがありました。
離乳食期の赤ちゃんにはやや難しいですが、小学生にはちょうど良い内容だと思います。
ドリンクバーやテイクアウト用のコーヒーなども充実。座席も広めで子連れでも安心して利用できる環境です。それなりのお値段にはなってしまいますが、船上レストランは貴重な体験となりました。


船内での過ごし方
移動中はほぼ「自由時間」です。部屋でくつろぐのはもちろん、ラウンジで海を眺めたり、デッキに出て風を感じたりと、日常では味わえない時間を過ごせました。
赤ちゃんは授乳・おむつ替え含めて個室で完結できましたし、双子たちは持ち込んだ学習用タブレットを使ってゲームをしたり絵を描いたり、窓の外の景色を楽しんだりと思い思いに過ごしていました。
※タブレットで動画を見るはずが、AmazonPrimeでの接続エラーで希望のコンテンツが見られないというアクシデントが発生
運転の必要がないので、親としても気が楽。ふだんの長距離移動とは比べものにならないほど、余裕を持って動けるのが印象的でした。
まとめ:フェリー旅、やっぱりアリです
「船って疲れそう」「退屈なんじゃない?」と思われがちなフェリー移動ですが、家族でゆったり過ごせるこの20時間は、むしろ癒しの時間でした。
もちろん赤ちゃん連れならではの準備や工夫は必要ですが、それを踏まえても「車ごと移動できる快適な手段」としてかなり有力。
次回は、復路の様子や行きの反省をどう活かしたかについてもレポートします!
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