観光・おでかけ

小樽はなぜ北海道旅行の定番なのか。子連れで何度も行く理由

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北海道旅行の行き先を調べていると、小樽がほぼ必ず出てきます。

でも「なんで小樽?」と聞かれると、答えに困る人も多いのではないかと思います。運河の写真は見たことがある。でも一日使う場所かどうかは、よく分からない。子連れで行く意味があるかも、正直判断できない。

この記事は、その「行くべきか」に答えるものです。

札幌移住後、子連れで5回以上行きました。その経験から正直に書きます。

夏の小樽運河。青空と石造りの倉庫群が並ぶ
夏の小樽運河。これを見るために来ている、という大人は多いと思う。

結論から言うと、入れる価値はあります

ただし、理由が少し特殊です。

小樽は、子ども向けの観光地というより、大人が楽しむ要素の多い街です。

それでも子連れで何度も行けるのは、大人と子どもが別々のものを楽しんで、一日が成立するからです。

その仕組みを、順番に説明します。

まず距離感の話をします

札幌から小樽は、車で約40〜50分。電車でも約30分です。

この距離感が独特で、道外から来た感覚だと「北海道の中の移動」に見えるのですが、実際は東京から横浜に出るくらいの感覚です。観光というより、普段のお出かけに近い。

だから日帰りで十分成立します。むしろ「小樽のために1泊」と考えると、少しもったいない使い方になることもあります。

アクセスは車・電車・高速バスのどれでも行けます。我が家は結婚記念日のランチで行くとき、お酒を飲みたかったので高速バスにしました。帰りを気にせず飲めるのは、バスの良いところです。

おたる水族館で、子どもの時間を作る

小樽に子連れで行くなら、水族館は外せません。

おたる水族館は大きくありません。旭山動物園と比べたら、規模はかなり小さい。でも、そのこぢんまりした感じが逆に親しみやすい。イルカショー、アザラシ、セイウチ、と一通りの動物がいて、海に面した立地で展示エリアから日本海が見えます。

おたる水族館の入口。マスコットキャラクターが出迎える
おたる水族館の入口。海のすぐそばにある。

イルカショーは屋内・屋外の両方があります。屋内のショー会場は観客席があって、家族連れで賑わっています。子どもはショーが始まった瞬間から食い入るように見ています。

おたる水族館の屋内ショー会場。観客がイルカショーを見ている
屋内ショー会場。「Otaru Aquarium」の文字が見える。
おたる水族館のイルカショー。イルカが陸上に乗り上げるシーン
イルカショー。小さい水族館だが、ショーの迫力は本物。
おたる水族館のセイウチ。ガラス越しに間近で見られる
セイウチ。ガラス越しに間近で見られる。
おたる水族館から見える日本海。親子が海に向かって歩いている
水族館を出ると日本海が広がる。この立地が小樽らしい。

半日あれば十分回れます。市街地からは少し離れているので、車かタクシーが必要です。

運河エリアは、大人が楽しい

水族館のあとは市街地へ。運河エリアが観光の中心です。

晴れた日の運河は、写真で見るそのままの景色が実際にあります。石畳、ガス灯、石造りの倉庫。ここは大人が楽しい場所です。

子どもに「どうだった?」と聞くと、「ふつう」と返ってきます。それが正直なところです。

小樽運河沿いを歩く子どもたち。石畳とガス灯が並ぶ
運河沿いを歩く。写真を撮るのは大人、早く次に行きたいのは子ども。

運河周辺には、北一硝子やルタオ本店など、お店が固まっています。三方六のお店のベンチで記念撮影するのも定番です。子どもが「触りたい・買いたい」と言い出すので、そのあたりで時間が取られます。ソフトクリームを買えば機嫌はだいたい戻ります。

運河は目的地というより、食事の前後に歩く場所、という使い方が自然だと思います。

ふじ鮨の個室で、二つの時間が同時に成立した

食事はふじ鮨に何度も行っています。

倉庫を改装した外観で、観光地にありながら値段は抑えられています。大人ひとり3,000円以内で握りが食べられます。(2024年時点)

個室は和室の丸テーブルで、小さい子連れでも周りを気にせず食べられます。子どもはかっぱ巻きや納豆巻きを頼んで、大人は握りを食べる。子どもが動き回っても、個室なので問題ありません。

ふじ鮨の握り。いくら・うに・白身など北海道の海鮮が並ぶ
ふじ鮨の握り。大人ひとり3,000円以内でこの内容。(2024年時点)

三角市場で海鮮丼という選択肢もあります。市場の雰囲気の中で食べたい場合はこちらも良いです。

予約は入れた方が安心です。特に観光シーズンの週末は混みます。

何度も来る理由が、ある時分かった

移住してから何度か来ているうちに、ある時ふと気になって妻に聞きました。

「あの立派な建物、なんだろう」

旧日本銀行小樽支店のことです。

「北のウォール街って呼ばれていたんだよ」

恥ずかしながら、その時初めて知りました。

旧日本銀行小樽支店。雪の積もった冬の外観
旧日本銀行小樽支店。無料で入れる。冬はひときわ存在感がある。

小樽はかつて、北海道経済の中心地でした。ニシン漁で栄え、本州からの物資が最初に上陸する港として、金融・商業が集積した街です。運河も倉庫も、その時代の遺産です。

富良野のラベンダー畑は夏だけあります。積丹のウニも時期があります。でも小樽の街並みは、いつ行っても変わらずそこにあります。

北海道が栄えた時代の景観が、そのまま残っている。それが小樽の正体で、何度来ても同じ場所に違う角度で来られる理由だと思っています。

日帰りか、泊まるか

札幌からの距離を考えると、日帰りで十分成立します。

ただ、泊まると見え方が変わります。夜の運河は昼間とまったく別の場所になります。ガス灯が灯って、観光客が少なくなって、落ち着いた雰囲気になる。子どもが小さいうちは夜の外出が難しいですが、大人中心の旅であれば泊まる価値があります。

我が家が泊まったのは UNWIND HOTEL & BAR 小樽です。運河から歩いて数分の場所にあります。夜の運河を歩いてから戻れる距離感が、泊まる意味を作ってくれました。

道外から来る場合、札幌に泊まるか小樽に泊まるかという選択になることもあります。小樽のホテルは運河周辺に集中しているので、歩いて観光できます。

あわせて知っておきたいスポット

朝里川温泉は、小樽から札幌への車での帰り道に寄れる温泉エリアです。積丹の帰りにも通るルートなので、我が家はしょっちゅう立ち寄っています。日帰り入浴ができる施設があり、水族館と運河を回ったあとの締めとして組み込みやすい場所です。車移動が前提になりますが、小樽観光とセットにしやすい立地です。

天狗山は、ロープウェイで登る展望スポットで、小樽市街と海を一望できます。近年はNetflixドラマ「初恋」のロケ地としても知られるようになり、観光客が増えているようです。運河エリアとは違う角度から小樽を見られる場所として気になっているのですが、我が家はまだ行けていません。次に来たときの候補です。

向いている家族、向いていない家族

▼ 特に楽しめそうな家族

  • 大人が海鮮・街歩き・歴史的景観を楽しみたい
  • 子どもに水族館を体験させたい(半日で完結する)
  • 札幌拠点で日帰りの選択肢を探している
  • 道外から来て、札幌以外にも足を伸ばしたい

▼ 正直向いていない家族

  • 子ども中心でアクティビティや遊具を求めている
  • 海鮮に興味がない(食事の選択肢が限られる)
  • 混雑が苦手(夏・祝日の運河エリアはかなり混む)

まとめ

小樽は、大人が楽しむ街です。でも水族館という子ども向けの場所がある。その組み合わせが、子連れでも何度も来られる理由です。

大人と子どもで楽しんでいるものは全然違います。でも、それで一日が成立する場所です。

「小樽に行く理由」は、最初は運河の写真でいい。でも何度か来ると、それとは別の答えが少しずつ見えてきます。

旅程全体を考えたい方へ

小樽を含めた北海道旅行の日程の組み立て方は、こちらをどうぞ。

→ 夏の北海道旅行、何泊あれば満足できる?子連れ家族の旅の組み立て方

他の候補地も見たい方へ

旭山動物園の子連れレビューは、こちらもあわせてどうぞ。

→ 旭山動物園は何歳から楽しめる?6歳娘と行った正直な感想